↑完成された画像です。↑
↓ここからbefore、After↓
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↑上記画像上→before
↑上記画像下→after(補強 x ショルダーストラップ&持ち手(ハンドル)位置変更修正 x クロコダイルパティーヌカスタム)
※お客様はこちらの純正位置で背負うとショルダーストラップを5分に1回のレベルで直さないと肩から落ちてしまうと言う事でした。お客様は打ち合わせの際にアトリエへ来房して頂けたので、お客様が背負うリアルな状態と状況を理解する事が出来ました。
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お客様と打ち合わせ後、決まった今回のカスタムオーダー内容です。
補強&カスタムするには、縫製を丁寧に外したり、再度同じ縫い穴を使うと強度が弱まるので少しズラしたりなど、通常のオーダーよりも気を使う事が多いですが、この様な今回の内容は色々な経験値が高くないとお客様に説明など難しいと思います。
お客様は何件か希望を説明し問い合わせたところ、全て断られたと話していました。
純正のままでは、本体の革の面が柔らかくなってしまい、またショルダーストラップの付け根の縫い目が見えて縫い目にそって亀裂や裂けが生じてしました。
お預り後、どの様な修理、補強メニューが良いのか数日間に渡り、考え、次の日も次の日もそう思うのであれば、お客様に金額を提示して、御理解ご了承頂ければ作業準備をスタート致します。
今回は色々なメニューが考えられるので、ご予算に応じて4メニュー提示致しましたが、お客様は1番完璧なメニューをチョイスされました。
レアなヌメ仕上げのクロコダイルです。パーツ取りの部位を決めて、純正カラーに似せてカラーパティーヌします。
補強しているが、クロコダイルカスタムになるので見栄えも良くなり、一石二鳥となります。まるで純正(元から)デザインの様に。
↓after↓
ショルダーストラップの付け根部分のafterです。補強&クロコダイルカスタム&パティーヌで雰囲気が変わりましたが、元からのデザインだと思う仕上がりです。基本的に私が考えるカスタムは純正らしさをコンセプトに考えます。もちろんこのメーカーを知っている方には、即バレるかと思います。そしてガン見すると思います笑。または特注(スペシャルオーダーメード、カスタム?)なんて出来るのかな?と、きっとそう思うでしょう。
糸の色も純正のカラーに合わせます。
コバの仕上がりもヴェリースムースになるまで作業を繰り返します。純正のコバ色にインクを調色しました。調色も色を合わせようとするとなかなか1発では無理なので、毎回難しいと思ってしまいます。
↑ショルダーストラップの形を見ると肩からズレない位置(体のセンター寄りに根元から向いている)になっています。ハンドル(持ち手)も位置が変わったので少しだけ短くしました。↓純正の位置と比べるとかなり良くなりました。ベストな位置です。お客様も背負って確認して大満足と言っていました。良かったです^^
実は内装側からも補強をしています。見えないところなので、クロコダイルは無駄に無意味ですので、少し贅沢な馬革を使い補強しました。もちろん内装はスエードなので、少しだけ縫い目を外して作業をしました。補強したところをスエード1枚覆っていますが手で触れば分かります。お客様も触って確認されて、喜ばれていましたので良かったです^^
ご用命ありがとうございます!