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ガルーシャ x HERMESオーストリッチ/手帳型iPhone cover/オーダーメイド/MAISON TAKUYA(メゾンタクヤ)参考/クロコダイル/リザード/パイソン

HP問い合わせのお客様よりオーダーのご依頼。

新宿伊勢丹にも入っているエキゾチックレザーのデザイナーズブランドMAISON TAKUYA(メゾンタクヤ)、タクヤと名が入っていますが、思いっきりフランスのブランドです。

ここはHERMESとも仲が良くHERMESの皮革を使っている事が多いですね。デザイナーのフランソワルッソが日本に1986年に初来日し様々な影響を受けて日本語を入れたくメゾンタクヤとなりました。私と同じ考えの『ブランドには自分の名前をそのまま付けたくなかった』これだけで本人と話しをしたくなります。クロコダイル、小物、、コバ磨き、、きっと何時間も話しが盛り上がるでしょう。笑。製造工場はタイにありますね。シャネルやカルティエにも在籍ありと経歴も素晴らしいです。

 

デザインや素材感が洗練されているので、新規お客様で『今はメゾンタクヤを使っている』と言う問い合わせも少なくないです。全て手縫いと言う所以外は、そんなに驚くことはやっていない(デザイン、サイズ感、革の漉き方や厚み、内面素材選び、心材、のり付けか縫い合わせか、コバ磨きのレベルなどを踏まえ)と私は思います。

 

ハイブランド、スーパーブランドでクロコダイルやエキゾチックレザーのフルオーダーメイド出来るところは“0”に近い“1”だと思います。メゾンタクヤのレディメイド(既存品)やパターンオーダー品は見た事があります。メゾンタクヤの店員に私の持ち物で、同業者だと直ぐにバレましたが。笑。色々お話が出来て面白かった事を思い出します。新宿伊勢丹で期間限定openしたての3年前くらいかと。

 

今回のお客様が持ち込んだメゾンタクヤに納期を待って(ビスポーク)特注オーダーしたiPhone coverを見て私は驚きました。(下記写真)

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写真を見て直ぐに分かる方は分かると思いますが、この手帳型のiPhone coverの表面(オレンジ部分)オーストリッチの取った部位が悪すぎます。申し訳ないですが最悪です。FULLBRIDGEでは100%使わない部位です。お客様がここの部位で良いと言われてもFULLBRIDGEは絶対使わないです。何故?? オーストリッチの魅力的な真珠を散りばめた様な雰囲気が全くないからです。ここの部位をメゾンタクヤレベルの有名ブランドが何故使ったのか問い合わせしたくなる程です。

 

下の写真はオーストリッチのカタログですが、これ実はレアカタログです。HERMESと同メーカーの総合色カタログ、FULLBRIDGE私物です。もちろんFULLBRIDGEが使用するオーストリッチ皮革はHERMESと同メーカーを厳選し使用しています。

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メゾンタクヤがこのiPhone coverの表面に使用したのは、オーストリッチのNeck(首)部分です。オーストリッチの純粋なクイルマーク(Crown/毛を抜いた突起部分)はオーストリッチ皮革全体の40%にしか相当しません。シンプルにダチョウ1匹から40%しかクイルマーク(フルポイント)は取れないのです。

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メゾンタクヤの内面には、上質な革が使われていました。HERMES同牛革のドイツのタンナーブランドのワインハイム(WEINHEIMER LEDER)ですね。HERMESではここのワインハイム社のワープロラックス(Wapro Lux)を表面で使用します。うちも以前は入手し採用していました。カーフの6ヶ月までの仔牛の皮を使っていますので非常に肌理が細かく滑らかです。ですのでハイブランド(エドワードグリーンとかも)率先して使いたがるのも分かります。牛革もタンナーが多い分、奥が深いです。

元い。

今回のオーダー打ち合わせをした結果、外面はガルーシャでスターマークは通常インクが塗られて主張が強いですが、特別ルートでインクを塗っていないスターマーク入りガルーシャをFULLBRIDGEは入手出来ます。時計のベルトにスターマークインクなしを入れるのに良く使うからです。こんな感じで、高級時計(HUBLOT)ウブロのベルト金具移植もしちゃいます。

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中面にHERMES同メーカーのオーストリッチクイルマークフルポイントで、クイルマークはプレスしました。クイルマークプレスはHERMESでもやっていますね。個人的にプレスのが好みです。クイルの突起が出ているとニットや色々と引っかかるので厄介ですからね。

⬇⬇FULLBRIDGEmadeガルーシャ×オーストリッチ 手帳型iPhone cover完成品⬇⬇

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コバ仕上げは私が12日間くらいかけ、丁寧にフルスムース仕上げしました。コバインクはLVやボッテガ等が使用するイタリア製の優秀なインクメーカーをFULLBRIDGEは使用していますので長い間割れたりしません。他社のインクより、より美しくし上がります。もちろんコバを綺麗に仕上げるには根気が必要です。材料が良ければより良いモノ作りが出来ますからね!変わらないためには変わらなくてはいけません。

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カバー裏面にはヒンジのちょっとした高さがあるので、その空間を利用してカードケースを設けました。きっと便利だと思います。もちろんキツめなのでスルッと落ちたりしません。万が一落ちてもカバーの内面に当たって落ちないと思います。20160329_140542 20160329_140909 20160329_141513 20160329_141529 20160329_141548 20160329_142024 20160329_142202 20160329_143039

ヒンジのところだけが黒の牛革なので、オレンジのステッチが映えてさり気なく主張しています。これはなんだか電話をしたくなり仕事が捗りそうですね^^

私も同じ仕様が欲しくなりました。笑。ガルーシャはギラギラしてカッコいいですね!!しかも内面がオーストリッチですから、誰も付いて来れない程のラグジュアリーiPhone coverの完成です。

納期は4週間くらいでした。

 
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