サドルステッチについて
【サドルステッチについて】
サドルステッチとは
馬具制作に由来する伝統技術をCousu Sellier
・クゥージュセリエ/クウジュセリエ/クゥジュセリエ/クチュールセリエを、現在では主にサドルステッチと呼ばれ、Cousu Sellierは19世紀ヨーロッパで貴族の鞍を飾ったステッチワーク/サドルステッチに準じます。
現在でいうと高級車に乗ること高級時計を身に付ける事がステイタス・シンボルの1つであるのと同様に、当時は貴族たちが名馬を美しいステッチの鞍で飾ることを見せ合ったり競い合う事がステイタス・シンボルの1つであった。またその馬具の糸が広範囲で切れてしまうと落馬による事故から失命に繋がる為、丈夫でしっかりとした縫い方と美しさも求めてました。
サドルステッチとは1本の糸の両端に各1本(計2本)の針を付けて同時に表裏から刺して縫い合わせること。これは革の切り目、断面の処理方法と共に完全な手作業でないと出来ない技法である。
ミシン縫いに比べてはるかに手間がかかるが1目1目しっかりテンションをかけて縫う事で立体的な美しい縫い目になります。また万が一片方の糸が解れても、もう片方の糸が縫い目をホールドしているので、縫合部が緩まないという利点がある。
この事を踏まえサドルステッチの方が見た目の美しさ以外でも大きな利点が多いのである。
それはエルメスケリーバッグ・エルメスバーキンバッグ(クロコダイル・オーストリッチ・リザード製品の小物類も同様)にも使用されている伝統ある技法であり、ルイ・ヴィトンの伝統技術でもある。革の切り目・断面の処理方法と共に、馬具製作に由来するクゥジュセリエ・クチュールセリエ・サドルステッチと呼ばれる革の手縫い・ハンドステッチである。※HERMESの小物(牛革製品)に関しては手縫いではなくミシン縫いで仕上げています。
ミシン→量産製品に向いている、コスト面も含め時短で製作が出来る。上糸と下糸がお互いに引っ掛け合っている為、万が一糸が1ヶ所解れた場合は連鎖的に広範囲で糸が解れてしまう場合がある。
サドルステッチ→上糸下糸がなく1本の糸の両端に各1本(計2本)の針を付けて同時に裏表から刺して縫い上げるのと糸にロウを刷り込んで縫うのでロウが糸と糸、糸と革との交ざり合う箇所が接着剤の様な働きをしている事から、1ヶ所の糸が万が一切れてもそれ以上広範囲で糸が解れる連鎖が広がる事が考えにくいことから、最小限に糸の解れを食い止める事ができる。
また修復修理に関しても、どこでも出来る訳ではないが技術や知識があれば容易で綺麗に修復し仕上げる事も可能である。
当アトリエのステッチワーク/サドルステッチ(+ヨーロッパ目打ち+コバ仕上げ)は高度な技法により美しく細かいステッチが等間隔で行儀良く斜めに並んでいて、裏地から見ても綺麗に等間隔で行儀良く斜めに並んでいる事から正に持ち運べる毎日鑑賞出来る身に付けられる芸術品美術品の仕上がりの域と自負しております。
丁寧かつ丈夫な作りにて拘って制作させて頂きます。
高級時計ブランド向けのフルオーダーメイド時計バンド(ベルト・ストラップ)制作事例が豊富です。
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