皮革の中で世界一硬く
世界一希少価値の高い(世界一高級品)、
その名は
梅花皮・カイラギと言います。
(別名:イバラエイ・スタースティングレイ)
時間をかけて丁寧に薄く鋤くという事は、スタイリッシュに仕上げる事を常に意識し、世界一硬い皮革カイラギ製品でもラグジュリアス&ハイセンスな仕上がりに制作致します。
その工程は多く、そう簡単に美しい姿を見せてくれません。
バリ処理も丁寧に手間をかけ、全てがスムースになるまで仕上げます。
都度違うオーダー内容を良く考え理解し、どこから見ても美しい仕上がりの作品だと思える様、1つ1つ慎重に考え追及し制作致します。
どの様なコンセプトで、カラーコーディネートが良いのか、そのときの気持ちなども踏まえ、
お客様のライフスタイルやファッション、またはお仕事等を考慮し使うモノ、素材、カラーを厳選し一緒に考えて進めていきます。
異常と思えるほどに硬いリン酸カルシウムに覆われたカイラギは、
角R面取り加工、エッジ加工など特殊なオリジナルの技法でベリースムースな仕上がりになるまで手間を加えます。
触れてみればその滑らかな極上の仕上げと分かります。
またラウンドファスナーのファスナーは、コーナーの角度と作りでファスナーがコーナーを通る際に、どれだけスムーズかどうか、そして使い易いかが感じられると思います。
ここまで意識しているところはそう多くはないと思います。
例えば新作を出せば必ず売れる様な有名ハイブランドだからこそ、使いやすさにフォーカスを多く置かなくてもデザインやブランドの価値で売れるからこそ、
それは不必要であり気付かないし分かっていないところは未だに存在しています。
ファスナー金具色はマットブラック。
基布は最高級グログラン生地でカラーは小豆色。
アストンマーティンやポルシェの内装色にありそうな落ち着いた余裕ある大人の色気をプラス。
グログランテープはしっかりした生地感で丈夫で高級感もありますので、
ファスナーだけ見ても他とは違う圧倒的な存在をアピールします。
使う素材全てがカイラギの力強いオーラと似合い、
負けない存在感でなくては
上手くコーディネートしていると言えない。
全てコバ(切り目)本磨きの手間をかけた最高級仕上げ。
カイラギの全ての面、全ての箇所をスムースに仕上げ、
世界レベルで難しいと言われているオール手縫い(独自の技法・ハンドステッチ)で丈夫に仕上げています。
この内容フルトータルで、他では仕上げられない逸品かと自負しています。
当アトリエが制作するカイラギ製品は、当アトリエが制作するクロコダイル製品と比べると10倍以上の手間と時間、創意工夫を凝らします。
また非常に硬いので、制作中には工具を駄目にしてしまうので交換するためにその工具のストックは必要であり、
状況に応じて工具をワンオフで作ったり修理や調整を繰り返しした作業も必要となります。
内装ガルーシャ・スターマーク!
内装にガルーシャ素材 x スターマーク入りをお客様のご希望で今回初挑戦しました。
カイラギ財布の内装一部にガルーシャは、
FULLBRIDGEでは2作品目ですが、この紙幣室のところは初の試みなので、、
きっと世界初の事例かと思います。
兎に角カイラギとガルーシャなのでスタイリッシュに薄く仕上げる為に、
創造や経験などをアグリゲーションさせ、
思い描く想像と念を入れ造り上げる事が出来ました。
カード入れの箇所は、爽やかなマットのライトグレイカラーのクロコダイルと、マットのホワイトパイソンで仕上げていますので、
より薄く仕上げないと外装がカイラギなので、全体的にボテっとした厚みがあるボリューミーかつノーセンスな仕上がりになってしまうため、
出来る限り薄くスタイリッシュに仕上げています。
カード室も領収書入れも小銭入れも全てエキゾチックレザーを贅沢にふんだんに使った極上の組み合わせです。
カイラギ・ラウンドファスナー長財布の内装にガルーシャのスターマークが縦に両サイド(2ケ所)入っています。
これは本当に何処にもない他では出来ないスタイル、
これぞ真の唯一無二 = FULLBRIDGE styleです。
革の中で世界一高級なカイラギ皮革を贅沢にド真ん中のセンター取りをしています。
FULLBRIDGEでは基本であり、当たり前な事ですが、
カイラギ皮革は1匹が大きい場合が多いので、他社の考えは、センター取りは勿体無いので、
1枚から上手く数が取れる考えを優先し、取っているところが多く見受けられます。そうすると美しいセンターや十字架ラインは見られません。
この完成したスタイルに仕上げる為に、もの凄い時間と能力を費やしました。
でも仕上がりを見ると、それは美しく、お客様も大満足で喜んで頂き、嬉しく思い良かったと思います。
自分が納得しないとお客様も良いと思わないので、、
そう、いつも思います。
ご用命頂き誠にありがとうございます。